久しぶりの緊張感だった。
昨夜の夜は雨が降ると聞いていた。
会社には傘をもって行ったものの、雨が降っていなかったので、置き傘としておいてきた。
しかし、自宅の最寄り駅に着くと空にはいかにもやってくれそうな雲が。
そして、どこからか知らないけど流れ込んできた冷たい湿気を帯びた空気を感じる。
自転車に鍵を差すとき、稲光で一瞬あたりが明るくなる。
家に着くまでに降るだろうか、降らないだろうか。
子供の頃、雷が鳴る
中、怖くて団地の入口から入口をダッシュで移動しながら家にたどり着いた記憶。
そんな事を思い出しながら、自転車をこいだ。
家に帰ると、子どもが僕を待っていた。