NHK杯羽生ー佐藤戦を見て

録画でNHK杯準々決勝 羽生ー佐藤戦を見た。
解説が加藤一二三九段という時点で盛り上がってしまいますが、それは今日は置いといて、
先手は居飛車穴熊、後手は中飛車穴熊、とかも僕にはよくわからないから置いといて、

早指しの将棋の凄まじさを感じた将棋だった。

相手を詰ますことができるか、それまで自玉はもつかという最後の最後のことを考えながら今の手を指す。
互いに一手ずつ指すなかでどんなに自玉が危険になろうとも相手玉を先に詰ませれば勝ち。

自分が先んじていると思えば攻める手、
そうでなければ守る手を選ぶような状況が連続する中で、相手も同じような状況で手を読み、選んでくる。
という事も含めて、自らの指し手を通して、今の局面の未来についてのイメージをぶつけ合う(時には隠し合う)

僕はサッカーしかやらないが、サッカーでもそういう戦いをしたい。
お互いのイメージをぶつけ合うような試合。それを一つ一つのプレーで表現したり、隠したり。読みとったり。主張したり、あえて受け止めたり。

それを限られた時間で処理し続けるというところは、NHK杯のような早指しの将棋方がサッカーに近くて、素人目にも分かりやすくエキサイティングではあるのかな。

タイトル戦の番勝負の勝負の良さとはまた別のものがある。

ほんと将棋って素晴らしいゲームだとおもった。

内容については、詳しく書ける力がないが羽生さんの右銀が7九まで移動して穴熊の支援をしたのが面白いと思った。

ラインを上げ下げしながら、大事なところまで移動したという感じ。

穴熊って、ガチガチな印象があるからか崩れていく時の崩れ方が激しいような感じがする。それも面白かったのかもしれない。

なんにせよ解説が加藤一二三九段でよかった。